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  • 上兼栗 つむぎ

どんな子に育てるか

 我が子が小学校に上がった時、学校に「目指す子供像」があるのをを知って思わず小さな溜息が漏れてしまいました。

 複数の子どもを育てた親御さんならお分かりでしょうが、例えば食べ物の好みでも子によって違っています。家族みんなと同じものを食べて育ってきたのにも関わらず。

 離乳食の時点から、ぼっちゃり系の子はイモ類やごはん、パン、麺類が好き。ほっそりさんは大根派。べちゃべちゃしたのが嫌いで一足飛びで離乳食を終える子、少しでも粒が大きいとオエっとなっちゃう喉敏感組さん。いつまでも味のないので満足な子がいるかと思えば、パパのおつまみの珍味なんかを欲しがる子がいたり。

 また睡眠の癖も違っています。生まれ落ちたその日からお乳も欲しがらずにずーっと寝るので、親が心配して起こして授乳したという話も聞きます。反対に、ウトウトと20~30分寝ればもう十分で後はニコニコ機嫌よくしている子、眠いくせに入眠できずにいつまでもぐずぐずいう子‥。

 こうなってくると、生まれ持っての性質は何とも強力で、果たして育て方に拠って目指す子供像に一致させることができるのか、いや私には無理だな‥と思っていた子育て期。

 そんな時、京都の大原野に工房をお持ちの仏師、松本明慶氏の言葉に出会いました。「私が仏様を彫っているのではない。木の中に初めから仏様がいらっしゃって、それをただ彫り出しているに過ぎない。」そのような意味だったと思います。それで私は気持ちがスッと楽になり、へんてこりんな我が子の癖をおもしろく眺めることができるようになりました。

 


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